学会会長挨拶

会長就任にあたって

川崎 良道(沖電気工業株式会社)

海洋音響学会長
川崎 良道
(沖電気工業株式会社)

 このたび,海洋音響学会会長に再任され,大変光栄に存じますとともに,責任の重さを強く感じております.同時に選任された渡辺好章,澤田浩一両副会長,理事の皆様と海洋音響学会の発展のため,努力してゆく所存です.

 2021–2022年度を振り返ると,2019年末頃から影響を受けている新型コロナウイルス感染症に対しては,学会での行事をオンライン開催,ハイブリッド開催することで,徐々に以前の学会活動に近い形になりつつあります.特に研究発表会をハイブリッド開催することで,発表者とのFace to Faceの議論ができると共に,会場から離れた場所から参加できるなど,新しい可能性が見えてきていると考えます.新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで,一律に日常における基本的感染対策を求められなくなりました.しかし,コロナウイルス感染症自体が根絶されたのではないので,引き続き注意しつつ,皆様と共に学会活動を行っていきたいと思います.

 学会の大きな変更点としては,2022年4月から学会誌を電子化しました.既に,原稿の提出は電子ファイルになっており,編集,出版も電子化されております.他の学会も,電子化されているもしくは電子化する方向で検討されている等,昨今の流れではあると考えます.学会誌から,文字情報を取り出すことができるので,検索が容易になる.冊子自体を保管する場所が不要になるなどメリットがあると思います.

 海洋音響学会は,海洋音響に関する技術の調査及び研究を行うことにより,その振興を図り,海洋開発の促進に寄与することを目的としています.海中騒音の計測手法研究部会は,2023年4月に開催したシンポジウムで1段落つきましたが,今後も研究部会を開催していきたいと考えております.会員の皆様に有益な研究部会としたいと思いますので,ご期待いただければと思います.

 産官学の会員の皆様にとって,より有益な学会となるよう前進したいと思いますので,会員の皆様のご支援をよろしくお願いいたします.

(2023年7月1日)